株式会社ソフトウェア・サービスは、2025年10月期第3四半期連結累計期間において、売上高28,744百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益5,852百万円(同3.9%減)、経常利益5,909百万円(同3.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,112百万円(同3.5%減)となった。計画通りの推移ではあるが、既存ユーザーへの深耕営業を強化するとともに、医療DXの進展を見据えた製品・サービスの開発・提供に注力し、持続的な成長基盤の構築に努める方針である。配当については、2025年10月期年間配当予想は150円となっている。
株式会社ソフトウェア・サービスは、2025年10月期第3四半期連結累計期間において、売上高は28,744百万円となり、前年同期比で1.6%減少した。これは、医療機関における経営悪化の影響で一部の導入が延期されたことなどが要因として挙げられる。利益面では、営業利益が5,852百万円(同3.9%減)、経常利益が5,909百万円(同3.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が4,112百万円(同3.5%減)となった。これらの数値は、計画通りの推移ではあるものの、減収減益となっている。
指標 | 2025年10月期(累計) | 2024年10月期(累計) | 前年同期比 |
---|---|---|---|
売上高 | 28,744億円 | 29,199億円 | △1.6% |
営業利益 | 5,852億円 | 6,093億円 | △3.9% |
経常利益 | 5,909億円 | 6,146億円 | △3.8% |
EBITDA | 確認されていない | 確認されていない | 確認されていない |
純利益 | 4,112億円 | 4,262億円 | △3.5% |
当社グループは、医療情報システム事業の単一セグメントであるため、記載を省略する。
記載なし
指標 | 通期予想 | 進捗率(3Q) |
---|---|---|
売上高 | 41,600億円 | 69.1% |
営業利益 | 8,246億円 | 70.8% |
経常利益 | 8,310億円 | 71.0% |
純利益 | 5,759億円 | 71.4% |
該当なし
当第3四半期連結会計期間末の総資産は46,526百万円となり、前連結会計年度末と比較して1,632百万円増加した。主な要因は、現金及び預金の増加、有価証券の増加などである。負債は6,659百万円となり、前連結会計年度末と比較して1,803百万円減少した。主な要因は、買掛金、未払法人税等、未払消費税等の減少である。純資産は39,866百万円となり、前連結会計年度末と比較して3,435百万円増加した。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上である。
株式会社ソフトウェア・サービスは、2025年10月期通期連結業績予想を売上高41,600百万円、営業利益8,246百万円、経常利益8,310百万円、親会社株主に帰属する当期純利益5,759百万円としており、当初の業績予想から変更はない。これは、第3四半期累計期間の業績が概ね当初予定通りに推移していることを反映している。
今後の見通しとしては、わが国経済は緩やかな回復基調にあるものの、物価上昇や海外経済の減速懸念など、先行き不透明な状況が続いている。医療・介護分野においては、高齢者人口の増加や医療従事者不足への対応が引き続き求められており、医療DXの推進や電子カルテ情報の標準化などが進められている。このような環境下で、同社は医療情報システムの重要性が一層高まっていると認識しており、既存ユーザーへの深耕営業を強化するとともに、新たな製品・サービスの開発・提供に注力していく方針である。
投資家目線で見ると、今回の決算発表は、減収減益ではあるものの、計画通りの進捗であり、大きなネガティブサプライズはない。しかしながら、医療機関の経営悪化による導入延期といった外部環境の厳しさが業績に影響を与えている点は、今後の成長に対する懸念材料となり得る。一方で、医療DXの進展という追い風もあり、同社がどのようにこの機会を捉え、持続的な成長を実現していくかが注目される。特に、既存顧客基盤の維持・拡大と、新たなニーズに対応した製品開発・提供能力が、今後の企業価値向上に不可欠となるだろう。配当予想が前期比で増配となっている点は、株主還元への意欲を示すものとしてポジティブに捉えられる。通期業績予想に変更がないことから、下期における業績回復への期待も込められていると考えられる。
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