令和8年3月期第1四半期連結決算は、売上高148億円(前年同期比15.9%減)、売上総利益80.06億円(同25.6%減)、営業利益35.74億円(同37.5%減)、経常利益87.69億円(同53.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益60.72億円(同55.5%減)と大幅な減収減益となった。これは、世界経済の不透明感に加え、第4次中期経営計画初年度における人的資本への投資拡大(人件費増)や、新規タイトルの寄与が限定的であったことが主な要因である。一方で、金融市場の運用により営業外収益を計上した。全体としては、成長投資先行による一時的な業績悪化と捉えられ、通期業績予想は据え置きであることから、今後の新作タイトル投入による業績回復に期待がかかる。株主還元については、自己株式の処分及び当社株式の売出しに関連する期中レビューが実施された。配当予想は期末43円を予定している。
令和8年3月期第1四半期連結累計期間の全社業績は、売上高148億円、売上総利益80.06億円、営業利益35.74億円、経常利益87.69億円、純利益60.72億円を計上した。前年同期と比較して、売上高は15.9%減、売上総利益は25.6%減、営業利益は37.5%減、経常利益は53.1%減、純利益は55.5%減と、大幅な減収減益となった。これは、新規タイトルの寄与が限定的であったことや、積極的な採用およびベースアップなど成長投資の拡大に伴う人件費増加が主な要因である。
指標 | 2024年1Q(累計) | 2023年1Q(累計) | 前年同期比 |
---|---|---|---|
売上高 | 148億円 | 176.07億円 | △15.9% |
売上総利益 | 80.06億円 | 107.66億円 | △25.6% |
営業利益 | 35.74億円 | 57.23億円 | △37.5% |
経常利益 | 87.69億円 | 187.03億円 | △53.1% |
純利益 | 60.72億円 | 136.38億円 | △55.5% |
エンタテインメント事業が占める全社売上割合は約91.8%である。 エンタテインメント事業は売上高135.83億円、セグメント利益37.06億円を計上した。この四半期では、「シブサワ・コウ」ブランドから『信長の野望・新生 with パワーアップキット Complete Edition』(Nintendo Switch 2、PS5用)を6月に発売した。スマートフォンタイトルでは、『三國志 覇道』と『信長の野望 覇道』が引き続き収益に貢献している。「ω-Force」ブランドでは、ハンティングアクション『WILD HEARTS S』(Nintendo Switch 2用)を発表し、7月に発売を予定している。「Team NINJA」ブランドでは、『NINJA GAIDEN 4』(Xbox Game Pass、Xbox Series X|S、Windows (MS Store、Steam)、PS5用)の10月発売を予定しており、さらに全世界累計出荷本数800万本を突破したダーク戦国アクションRPG「仁王」シリーズの最新作、『仁王3』(PS5、Windows (Steam)用)が2026年初頭の発売を予定している。「ガスト」ブランドでは、『紅の錬金術士と白の守護者 ~レスレリアーナのアトリエ~』(PS5、PS4、Nintendo Switch、Windows (Steam)用)の9月発売を予定している。「ルビーパーティー」ブランドでは、『遙かなる時空の中で』25周年記念キャンペーンとしてグッズ販売等を実施した。「midas」ブランドでは、位置情報ゲーム『信長の野望 出陣』でコラボご当地イベントやゲーム内キャンペーン等を実施した。「AAAスタジオ」では、『ゼルダ無双 封印戦記』を今冬発売に向けて開発中である。IP事業においては、当社がIPを許諾した2タイトルがサービスを開始し、『三国志・戦略版』(国内では『三國志真戦』)が引き続き収益に寄与している。
アミューズメント事業が占める全社売上割合は約7.1%である。 アミューズメント事業は売上高10.54億円、セグメント利益1.03億円を計上した。アミューズメント施設では新店1店舗を出店し、既存店売上高も好調に推移した。スロット・パチンコ分野では液晶ソフト受託開発に取り組み、開発受託2タイトルが稼働を開始した。
不動産事業が占める全社売上割合は約2.1%である。 不動産事業は売上高3.12億円、セグメント利益0.75億円を計上した。ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaは、引き続き高い稼働率を維持している。
その他事業が占める全社売上割合は約0.5%である。 その他事業は売上高0.77億円、セグメント損失3.10億円を計上した。ベンチャーキャピタル事業において、ファンドの管理費用が発生した。
第4次中期経営計画の初年度として、中長期での飛躍に向けた「成長のための基盤づくり」をテーマに各種施策に取り組んでいる。その一環として、人的資本への投資を強化し、開発体制のさらなる拡充と魅力的な職場環境の実現のため、2024年5月に横浜・みなとみらい21地区に新オフィス用の不動産を取得した。
進行期の全社業績予想は修正されず、据え置きである。第1四半期連結累計期間の実績は、通期業績予想に対して売上高で16.1%、営業利益で11.5%、経常利益で23.7%、純利益で22.5%の進捗率となっている。
指標 | 通期予想 | 進捗率(1Q) |
---|---|---|
売上高 | 920億円 | 16.1% |
営業利益 | 310億円 | 11.5% |
経常利益 | 370億円 | 23.7% |
純利益 | 270億円 | 22.5% |
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して335.74億円増加し2,434.02億円となった。これは主に、投資有価証券が228.50億円、土地が128.82億円、建物及び構築物が72.75億円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が62.29億円、売掛金及び契約資産が54.64億円それぞれ減少したことによるものである。負債合計は、前連結会計年度末と比較して358.76億円増加し562.83億円となった。これは主に、短期借入金が350億円、未払金が37.53億円それぞれ増加した一方で、未払法人税等が48.72億円減少したことによるものである。純資産合計は、前連結会計年度末と比較して23.01億円減少し1,871.19億円となった。これは主に、その他有価証券評価差額金が101.70億円増加した一方で、利益剰余金が128.78億円減少したことによるものである。なお、当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていない。
株式会社コーエーテクモホールディングスの第1四半期決算は、売上高、各利益項目ともに前年同期比で大幅な減少を記録
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