株式会社LeTechの2025年7月期は、売上高、営業利益、経常利益が増収増益を達成し、特に経常利益は過去最高益を更新した。これは、主要ブランド「LEGALAND」の高収益案件売却が好調に推移した不動産ソリューション事業が業績を牽引した結果である。不動産賃貸事業も減収ながら増益を確保し、安定的な収益基盤を維持した。
しかし、住友林業株式会社による完全子会社化に伴う繰延税金資産の取り崩しが発生し、当期純利益は減益となった。また、この完全子会社化により、2025年9月19日付で当社株式は上場廃止となる予定である。株主還元については、公開買付けの影響により、2025年7月期の期末配当は無配となり、年間配当は第2四半期末の33円のみとなった。
本決算発表は、経常利益の過去最高益達成というポジティブな側面がある一方で、完全子会社化に伴う上場廃止と純利益の減益、そして今後の業績予想が未定である点が投資家にとってはネガティブな要素を含む。
2025年7月期(累計)の全社業績は、売上高173.83億円(前年同期比17.5%増)、営業利益18.71億円(同22.2%増)、経常利益12.85億円(同15.9%増)と増収増益を達成した。経常利益は過去最高益を更新した。しかし、住友林業株式会社の完全子会社化に伴う繰延税金資産の取り崩しにより、当期純利益は9.87億円(同△8.5%減)となった。
指標 | 2025年7月期(累計) | 2024年7月期(累計) | 前年同期比 |
---|---|---|---|
売上高 | 173.83億円 | 147.95億円 | 17.5% |
営業利益 | 18.71億円 | 15.30億円 | 22.2% |
経常利益 | 12.85億円 | 11.09億円 | 15.9% |
純利益 | 9.87億円 | 10.79億円 | △8.5% |
不動産ソリューション事業は、全社売上高の約95.6%を占める。当事業年度の売上高は166.33億円(前年同期比20.4%増)、セグメント利益は24.11億円(同15.7%増)となった。経営計画に基づき不動産価格の方向感を見定めながら、仕入面では当社の目利き力やノウハウを最大限活用し、駅近物件等の希少性の高い販売用不動産の選定に注力した。販売面では、主要ブランド「LEGALAND」の高収益案件売却が好調に推移し、「LEGALAND+」等の大型物件の売却も寄与し、増収増益を達成した。
不動産賃貸事業は、全社売上高の約4.3%を占める。当事業年度の売上高は7.43億円(前年同期比△21.0%減)、セグメント利益は2.49億円(同9.4%増)となった。当事業セグメントは、当社の安定的な収益基盤の指標であり、保有する収益不動産及び販売に至るまでの所有不動産からの賃貸収入を収益の柱としている。また、売却物件を含む顧客保有物件の物件管理業務を受託するプロパティマネジメント事業や修繕・原
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