アゼアス株式会社の2026年4月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比0.4%減の1,842百万円、営業損失は14百万円(前年同期は営業利益11百万円)、経常損失は7百万円(前年同期は経常利益16百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は8百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益18百万円)となった。 防護服・環境資機材事業は、製薬会社や半導体製造工場向けの個人用保護具販売が堅調に推移し、新規防護服事業も計画通りに進捗したものの、猛暑の影響で既存商品の化学防護服の販売が伸び悩んだ。ヘルスケア製品事業は、日本製マスクの販売が好調で大幅な増収となったが、セグメント損失は拡大した。ライフマテリアル事業は、機能性建材は堅調だったものの、アパレル資材の一部に遅れが生じ、減収減益となった。 連結財政状態では、総資産は前連結会計年度末比で259百万円減少し8,192百万円となった。純資産は同2.3%減少し6,611百万円となった。 配当については、2026年4月期の期末配当予想は23円となっている。 本決算発表は、売上高は微減にとどまったものの、営業利益、経常利益、純利益はいずれも赤字転落しており、投資家目線ではネガティブな内容と言える。
2026年4月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比0.4%減の1,842百万円となり、微減となった。これは、主力事業である防護服・環境資機材事業において、製薬会社や半導体製造工場向けの個人用保護具販売が堅調に推移し、新規防護服事業も計画通りに進捗したものの、猛暑の影響で既存商品の化学防護服の販売が伸び悩んだことによる。ヘルスケア製品事業は、日本製マスクの販売が好調で大幅な増収となったが、ライフマテリアル事業は、機能性建材は堅調だったものの、アパレル資材の一部に遅れが生じ、減収減益となった。 営業利益は前年同期の11百万円の黒字から14百万円の赤字に転落し、経常利益も同16百万円の黒字から7百万円の赤字となった。親会社株主に帰属する四半期純利益も、前年同期の18百万円の黒字から8百万円の赤字となった。 連結財政状態では、総資産は前連結会計年度末比で259百万円減少し8,192百万円となった。これは、現金及び預金の減少や棚卸資産の増加によるものである。純資産は同2.3%減少し6,611百万円となった。これは、主に利益剰余金の減少によるものである。
指標 | 2026年4月期(累計) | 2025年4月期(累計) | 前年同期比 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,842億円 | 1,850億円 | △0.4% |
営業利益 | △14億円 | 11億円 | △ |
経常利益 | △7億円 | 16億円 | △ |
純利益 | △8億円 | 18億円 | △ |
防護服・環境資機材事業は、全社売上高の約54%を占める主力事業である。 製薬会社や半導体製造工場など、クリーンルーム向けの個人用保護具の販売が堅調に推移した。また、新規事業領域として注力している新規防護服事業も期初計画どおりに進捗し、暑熱対策商品の販売も伸長した。一方で、猛暑の影響を受けやすい既存商品の化学防護服については、一般産業分野での夏場の販売が伸び悩んだほか、感染症対策分野での需要も落ち着いた推移となった。その結果、売上高は前年同期比2.6%減の985百万円となったが、セグメント利益は同14.9%増の89百万円となり、減収増益となった。これは、主にコスト削減努力によるものと考えられる。今後も、高付加価値製品の開発や新規顧客開拓を進め、収益性の向上を目指していく。
ヘルスケア製品事業は、全社売上高の約3.6%を占める事業である。 主力製品である日本製マスクは、ドラッグストア等一般消費者向けに順調な売れ行きを示した。また、製薬会社や半導体製造工場など、BtoB向けの商品についても販路開拓が進捗している。その結果、売上高は前年同期比117.4%増の66百万円と大幅な増収となった。しかしながら、セグメント損失は前年同期の8百万円から18百万円へと拡大した。これは、主に研究開発費や設備投資の増加によるものと考えられる。今後、製品ラインナップの拡充や販売チャネルの多様化を進め、収益性の改善を図っていく。
ライフマテリアル事業は、全社売上高の約39.3%を占める事業である。 機能性建材事業では、利益率の高い新製品「ReFace」が前年同様の推移となったが、畳表など従来からの商品の販売が減少した。アパレル資材事業では、サービスユニフォーム向け副資材受注の一部において遅れがあったものの、作業服・ワーキング分野向け副資材の売上が好調に推移するなど、全般的に堅調な実績となった。その結果、売上高は前年同期比1.5%減の724百万円、セグメント利益は同7.9%減の42百万円となり、減収減益となった。これは、主に一部商品の販売不振や原材料価格の上昇によるものと考えられる。今後は、高付加価値製品の開発や新規用途開拓を進め、収益性の向上を目指していく。
2025年5月1日付で、当社の連結子会社である丸幸株式会社を吸収合併した。これにより、経営効率の向上と事業基盤の強化を図る。
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは削除する。
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは削除する。
連結財政状態では、総資産は前連結会計年度末に比べて259百万円減少し8,192百万円となった。これは、主に現金及び預金の減少(439百万円減)や棚卸資産の増加(228百万円増)によるものである。固定資産は同0.6%増加し2,139百万円となった。 負債合計は前連結会計年度末に比べて102百万円減少し1,581百万円となった。これは、流動負債の減少(1,487百万円)によるものである。 純資産合計は前連結会計年度末に比べて2.3%減少し6,611百万円となった。これは、主に利益剰余金の減少(145百万円減)によるものである。 キャッシュフロー計算書については、当第1四半期連結累計期間に係るものは作成されていない。減価償却費は32,626千円であった。
配当:
自己株式取得:
株主優待:
アゼアス株式会社の2026年4月期第1四半期決算は、売上高は微減にとどまったものの、営業利益、経常利益、純利益はいずれも赤字転落という厳しい結果となった。これは、主力事業である防護服・環境資機材事業において、猛暑の影響で既存商品の販売が伸び悩んだことや、ヘルスケア製品事業における先行投資の増加などが要因として挙げられる。 投資家目線で見ると、今回の決算発表はネガティブな印象を与える可能性が高い。特に、利益面での赤字転落は、今後の収益回復に対する懸念を生じさせるだろう。 しかしながら、防護服・環境資機材事業における個人用保護具販売の堅調さや新規事業の進捗、ヘルスケア製品事業における大幅な増収は、今後の成長のポテンシャルを示唆している。 今後の見通しとしては、以下の点が重要となる。 まず、猛暑の影響が一時的なものであり、秋以降に既存商品の販売が回復するかどうかである。また、新規防護服事業の拡大ペースや、ヘルスケア製品事業における収益化の進捗も注視する必要がある。さらに、ライフマテリアル事業における減収減益傾向の改善も求められる。 アゼアス株式会社は、中期経営計画において、高付加価値製品の開発や新規事業領域への展開を推進していく方針を示している。これらの施策が着実に実行され、業績に結びつくかどうかが、今後の企業価値向上に向けた鍵となるだろう。 また、丸幸株式会社の吸収合併による経営効率の向上効果も、今後の業績に寄与することが期待される。 総じて、今回の決算は厳しい内容であったが、今後の事業展開や成長戦略の実行力次第では、状況を打開できる可能性も秘めている。投資家としては、今後の経営陣の舵取りと具体的な施策の進捗を慎重に見守る必要があるだろう。
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