株式会社ロック・フィールドの2026年4月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比1.5%減の12,471百万円となった。営業利益は同96.8%減の10百万円、経常利益は同88.0%減の42百万円と大幅に減少した。これは、百貨店や商業施設等の改装に伴う休業や退店の影響、および原材料費や店舗人件費の上昇分を吸収できなかったことが主な要因である。さらに、特別損失として減損損失16百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は10百万円となった。前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失が103百万円であったため、損失額は縮小している。株主還元については、2026年4月期の配当予想は年間24.00円(中間配当9.00円、期末配当15.00円)となっている。全体として、厳しい経営環境の中、売上は微減にとどまったものの、利益面ではコスト増の影響が大きく、投資家目線では厳しい決算内容となった。
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、緩やかな回復基調で推移したが、米国の関税政策の影響や金融・資本市場の変動等により、先行きは依然として不透明な状況が続いた。中食・惣菜業界においては、原材料価格や人件費の上昇に加え、継続的な物価上昇により消費マインドの回復が見込めず、厳しい状況が続いた。このような経営環境のもと、当社グループは「ロック・フィールド感謝祭」を実施し、会員組織「ロック・フィールドメンバーズ」を中心とした来店・利用促進に努めた。また、3つのファクトリーにおける機械化や人員配置の見直し等の工程改善、店舗オペレーションの効率化等に取り組みました。しかしながら、百貨店や商業施設等の改装に伴う休業や退店の影響と、店舗レジの入れ替えや物流システム改修における減価償却費の増加、原材料費・店舗人件費等の上昇分を吸収できず、売上高は前年同期比1.5%減の12,471百万円となった。営業利益は同96.8%減の10百万円、経常利益は同88.0%減の42百万円となった。さらに、特別損失として減損損失16百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は10百万円となった。前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失が103百万円であったため、損失額は縮小した。
指標 | 2026年4月期(累計) | 2025年4月期(累計) | 前年同期比 |
---|---|---|---|
売上高 | 12,471億円 | 12,657億円 | △1.5% |
営業利益 | 10億円 | 334億円 | △96.8% |
経常利益 | 42億円 | 354億円 | △88.0% |
親会社株主に帰属する四半期純利益 | △10億円 | △103億円 | 90.3% |
当社グループは惣菜事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略されている。
アプリ等を活用した更なる来店・利用促進を行い既存業態の利益率向上を図るとともに、若い世代に向けた新ブランドを展開し、新たな市場領域への拡大を進めていく。
該当する四半期決算発表が1Q or 2Q or 3Qの決算発表だった場合は、このセクションを記載して。該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)だった場合は、このセクションは、何も記載しないで削除して。
2026年4月期の連結業績予想に変更はない。
指標 | 通期予想 | 進捗率(1Q) |
---|---|---|
売上高 | 53,500億円 | 23.3% |
営業利益 | 1,411億円 | 0.7% |
経常利益 | 1,446億円 | 2.9% |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 931億円 | 1.1% |
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)だった場合は、このセクションを記載して。該当する四半期決算発表が1Q or 2Q or 3Qの決算発表だった場合は、このセクションは、何も記載しないで削除して。
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は34,729百万円となり、前連結会計年度末と比較して578百万円減少した。これは主に、現金及び預金の減少や売掛金の増加、棚卸資産の減少等による流動資産の減少、および有形固定資産の減少等による固定資産の増加によるものである。負債合計は6,152百万円となり、前連結会計年度末と比較して246百万円減少した。これは主に、賞与引当金の減少、未払法人税等の減少、買掛金の増加、長期借入金の減少等によるものである。純資産合計は28,577百万円となり、前連結会計年度末と比較して331百万円減少した。これは主に、配当原資の取崩しによる利益剰余金の減少、および親会社株主に帰属する四半期純損失による利益剰余金の減少等によるものである。自己資本比率は82.3%となった。 キャッシュ・フローの状況としては、営業活動によるキャッシュ・フローは143百万円の支出となった。これは主に、税金等調整前四半期純利益の減少、減価償却費の計上、賞与引当金の減少、売上債権の増加等によるものである。投資活動によるキャッシュ・フローは435百万円の支出となった。これは主に、有形固定資産および無形固定資産の取得によるものである。財務活動によるキャッシュ・フローは462百万円の支出となった。これは主に、配当金の支払い、長期借入金の返済等によるものである。
株式会社ロック・フィールドは、厳しい経営環境下においても、アプリ等を活用した更なる来店・利用促進や、若い世代に向けた新ブランド展開を通じて、既存業態の利益率向上と新たな市場領域への拡大を目指していく方針である。しかしながら、当第1四半期においては、改装に伴う休業や退店、原材料費・人件費の上昇が利益を圧迫し、大幅な減益となった。この状況を踏まえると、今後の業績回復には、コスト削減努力の徹底に加え、効果的なプロモーションや新商品・新サービスの投入による売上拡大が不可欠となる。特に、競合他社との差別化を図り、顧客のロイヤリティを高める施策が求められる。また、外部環境の変化に柔軟に対応できる経営体制の構築も重要となる。投資家目線では、今回の決算発表は、短期的な収益性の悪化を示唆するものであり、懸念材料と言える。今後の具体的な施策の進捗と、それが業績にどのように反映されるかを注視していく必要がある。事業環境の改善と、それに対応した同社の施策が奏功すれば、中長期的には企業価値の向上に繋がる可能性もあるが、現時点では不透明感が残る。
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