## 概要とサマリー
ダイワ通信株式会社の2025年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比6.6%増の3,681百万円となり、営業利益は同44.2%増の287百万円、経常利益は同51.4%増の296百万円となった。しかし、特別調査費用等引当金の繰入等による特別損失の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は247百万円の損失となった。前年同期は93百万円の利益であったため、大幅な減益となった。
事業別では、セキュリティ事業は防犯需要の高まりを背景に増収増益となり、売上高は8.4%増の1,961百万円、セグメント利益は18.0%増の275百万円となった。モバイル事業も新規顧客獲得や料金プランの多様化により増収増益となり、売上高は4.8%増の1,709百万円、セグメント利益は45.9%増の190百万円となった。
財政状態については、資産合計は増加したが、負債合計の増加がそれを上回り、純資産は減少した。自己資本比率は50.1%となり、前連結会計年度末の61.7%から低下した。
株主還元については、2025年3月期の期末配当予想は10円00銭(普通配当)と記念配当30円00銭を合わせて40円00銭となっている。
総じて、売上高、営業利益、経常利益は堅調に推移したが、特別損失の計上により最終利益は大幅な赤字となった。投資家目線では、事業の成長性は見られるものの、一時的な損失要因が業績を圧迫した形であり、今後の損失要因の解消と利益回復が注目される。
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## 全社業績動向
ダイワ通信株式会社の2025年3月期第3四半期連結累計期間の業績は、社会経済活動の正常化や雇用・所得環境の改善を背景に、セキュリティ事業およびモバイル事業ともに堅調に推移した。特に、防犯意識の高まりや携帯電話販売業界における乗り換え需要の増加が業績を牽引した。これらの要因により、売上高は前年同期比6.6%増の3,681百万円と増加した。営業利益は、販売費及び一般管理費の効率化等により同44.2%増の287百万円、経常利益も同51.4%増の296百万円と大幅に増加した。しかしながら、特別調査費用等引当金の繰入等による特別損失の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は247百万円の損失となり、前年同期の93百万円の利益から大幅な落ち込みとなった。この結果、自己資本比率は50.1%となり、前連結会計年度末の61.7%から低下した。
| 指標 | 2025年3Q(累計) | 2024年3Q(累計) | 前年同期比 |
|------|----------|----------|------------|
| 売上高 | 3,681億円 | 3,451億円 | 6.6% |
| 営業利益 | 287億円 | 199億円 | 44.2% |
| 経常利益 | 296億円 | 195億円 | 51.4% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | △247億円 | 93億円 | △37.0% |
| 純利益 | △247億円 | 93億円 | △37.0% |
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## 事業セグメント別の業績やKPI、事業の動向
### セキュリティ事業
セキュリティ事業は、全社売上高の約53.3%を占める。前年同期に比べ増収増益となった。防犯需要の高まりを背景に、大手事務機器メーカーや大手警備会社等との連携を強化し、防犯カメラの販売およびソリューション提供に注力した。これにより、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,961百万円(前年同四半期比8.4%増)、セグメント利益275百万円(同18.0%増)となった。顧客との契約から生じる収益が堅調に推移し、事業全体の成長を牽引した。
### モバイル事業
モバイル事業は、全社売上高の約46.7%を占める。当社店舗が出店するショッピングモール等の商業施設において、積極的な販促活動を実施し、新規顧客の獲得や各種インセンティブの提供に注力した。また、新型端末の発売に伴い、お客様のニーズに合わせた多様な料金プランが登場しており、これに対応した端末および料金プランの提案に加え、光回線、映像・音楽コンテンツ配信、キャッシュレス決済、顧客サポートといった収益源の多様化にも取り組んだ。これらの施策が奏功し、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,709百万円(前年同四半期比4.8%増)、セグメント利益190百万円(同45.9%増)と、増収増益を達成した。
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## 事業/資本提携・M&A等の動向
本決算短信において、具体的な事業提携、資本提携、M&Aに関する記載は確認されなかった。
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## 通期業績予想と進捗率
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは記載しない。
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## 通期業績予想
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは記載しない。
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## 財務状態とキャッシュフロー
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は4,356百万円となり、前連結会計年度末比で348百万円増加した。これは主に、商品及び製品の増加(48百万円)、建設仮勘定の増加(423百万円)によるものであるが、現金及び預金の減少(161百万円)や売上債権の減少(177百万円)も影響している。負債合計は2,173百万円となり、前連結会計年度末比で636百万円増加した。主な要因は、短期借入金の純増額(170百万円)や特別調査費用等引当金の増加(580百万円)である。一方、支払手形及び買掛金の減少(119百万円)、仮受金の減少(53百万円)、長期借入金の減少(55百万円)なども見られた。純資産合計は2,183百万円となり、前連結会計年度末比で288百万円減少した。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失247百万円および剰余金の配当40百万円によるものである。結果として、自己資本比率は50.1%となった。キャッシュフローに関する具体的な記載は、本決算短信からは確認されなかった。
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## 株主還元
* **配当:**
* 2024年3月期の配当は、第2四半期末に10円00銭、期末に10円00銭の合計20円00銭であった。
* 2025年3月期の配当予想は、第3四半期末に5円00銭、期末に40円00銭(うち普通配当10円00銭、記念配当30円00銭)の合計45円00銭となっている。
* 直近に公表されている配当予想からの修正の有無については、「無」である。
* **自己株式取得:**
* 本決算短信において、自己株式の取得に関する具体的な記載は確認されなかった。
* **株主優待:**
* 本決算短信において、株主優待に関する具体的な記載は確認されなかった。
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## 今後の見通し
ダイワ通信株式会社は、2025年3月期の通期業績予想を修正し、売上高7.3%増の5,241百万円、営業利益93.9%増の453百万円、経常利益90.7%増の460百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は60.5%減の△163百万円と見込んでいる。この業績予想の修正は、第3四半期において特別調査費用等引当金の繰入等による特別損失を計上したことを反映したものである。
投資家目線で見た場合、今回の決算発表は、売上高、営業利益、経常利益においては前年同期比で堅調な伸びを示しており、事業の成長性はポジティブに評価できる。特にセキュリティ事業およびモバイル事業における顧客獲得やサービス拡充の取り組みが奏功している点は好材料である。しかしながら、特別損失の計上により、四半期純利益は大幅な赤字に転落した。これは一時的な要因である可能性もあるが、投資家にとっては懸念材料となり得る。通期業績予想においても、特別損失の影響を織り込み、当期純利益は大幅な減益を見込んでいる。
今後の見通しとしては、まず、特別損失の発生要因が一時的なものであるか、あるいは継続的なものであるかの見極めが重要となる。もし一時的な要因であれば、来期以降の業績回復に期待が持てる。また、セキュリティ事業における連携強化やモバイル事業における収益源の多様化といった取り組みが、今後も継続的に成長を牽引できるかどうかが鍵となるだろう。特に、市場環境の変化や競合他社の動向を踏まえ、迅速かつ柔軟な事業戦略を展開していくことが求められる。
企業価値の観点からは、事業の成長性と収益性の改善を両立させることが不可欠である。株主還元についても、配当予想が維持されている点は評価できるが、今後の業績回復に伴う更なる還元強化への期待も高まる。総じて、今回の決算は、事業の底堅さを示す一方で、一時的な損失による業績への影響も無視できない状況であり、今後の経営戦略と実行力に注目が集まる。
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## 概要とサマリー
ダイワ通信株式会社は、2025年3月期第2四半期(中間期)連結決算において、売上高は前年同期比7.8%増の2,396百万円、営業利益は同21.1%増の172百万円、経常利益は同30.6%増の182百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同25.3%増の87百万円となった。セキュリティ事業では、防犯意識の高まりを背景にカメラ販売及びソリューション提供により売上が増加したが、人財投資等によりコストも増加し、セグメント利益は前年同期比6.4%増の182百万円となった。モバイル事業では、大型商業施設での販促イベントや高機能端末への対応により顧客獲得が進み、売上が増加し、セグメント利益は同32.8%増の112百万円となった。
通期業績予想に変更はなく、売上高5,417百万円、営業利益400百万円、経常利益392百万円、親会社株主に帰属する当期純利益258百万円を見込んでいる。
株主還元としては、2025年3月期の期末配当予想を普通配当10円00銭、記念配当30円00銭の合計40円00銭としている。
本決算発表は、増収増益を達成し、業績予想に変更がないことから、総じてポジティブな内容であったと評価できる。
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## 全社業績動向
ダイワ通信株式会社の2025年3月期第2四半期(中間期)連結業績は、社会経済活動の正常化や雇用・所得環境の改善を背景に、売上高は前年同期比7.8%増の2,396百万円となった。これは、セキュリティ事業における防犯意識の高まりを受けた需要増と、モバイル事業における新規顧客獲得及びサービス加入促進が寄与した結果である。利益面では、営業利益が同21.1%増の172百万円、経常利益が同30.6%増の182百万円と、増収効果に加え、コスト管理も奏功し、増益を達成した。親会社株主に帰属する中間純利益も同25.3%増の87百万円となり、堅調な業績を示した。
| 指標 | 2025年3月期(中間期) | 2024年3月期(中間期) | 前年同期比 |
|------|----------|----------|------------|
| 売上高 | 2,396億円 | 2,222億円 | 7.8% |
| 営業利益 | 172億円 | 142億円 | 21.1% |
| 経常利益 | 182億円 | 139億円 | 30.6% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 87億円 | 69億円 | 25.3% |
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## 事業セグメント別の業績やKPI、事業の動向
### セキュリティ事業
セキュリティ事業は、全社売上高の約55%を占める。
セキュリティ事業においては、防犯意識の高まりを背景に、大手事務機器メーカーや大手警備会社との連携を強化し、カメラ販売およびソリューション提供に注力した結果、防犯カメラの売上が増加した。また、製品の企画開発にも積極的に取り組み、人財確保のための給与ベースアップ等の人財投資も実施した。これらの取り組みにより、売上高は前年同期比9.9%増の1,317百万円となった。しかしながら、人財投資等によるコスト増加の影響もあり、セグメント利益は同6.4%増の182百万円となった。
### モバイル事業
モバイル事業は、全社売上高の約45%を占める。
モバイル事業においては、大型ショッピングモール等での積極的な販促イベント実施や、高機能・高画質な新型端末への顧客ニーズへの的確な対応を通じて、新規顧客獲得と各種サービスへの加入促進に努めた。顧客に最適な料金プランの提案に加え、光回線、映像・音楽コンテンツ配信、キャッシュレス決済、顧客サポートといった収益の多様化を図った結果、売上高は前年同期比5.5%増の1,072百万円となった。これにより、セグメント利益は同32.8%増の112百万円と大きく伸長した。
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## 事業/資本提携・M&A等の動向
本決算資料からは、具体的な事業・資本提携やM&Aに関する記載は確認されなかった。
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## 通期業績予想と進捗率
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは記載しない。
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## 通期業績予想
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは記載しない。
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## 財務状態とキャッシュフロー
当中間連結会計期間末の資産合計は4,008百万円となり、前連結会計年度末から微減となった。これは、建設仮勘定の増加があったものの、現金及び預金、売上債権の減少が主な要因である。負債合計は1,476百万円となり、前連結会計年度末から減少した。これは、短期借入金の増加があったものの、支払手形及び買掛金、仮受金、長期借入金等の減少が主な要因である。純資産合計は2,531百万円となり、前連結会計年度末から増加した。これは、中間純利益の計上による利益剰余金の増加が主な要因である。
キャッシュフローにおいては、営業活動によるキャッシュ・フローは163百万円のプラスとなった。これは、税金等調整前中間純利益の計上や売上債権の減少があった一方、仕入債務の減少や法人税等の支払いが影響した。投資活動によるキャッシュ・フローは515百万円のマイナスとなった。これは、固定資産の取得による支出が主な要因である。財務活動によるキャッシュ・フローは22百万円のプラスとなった。これは、短期借入金の純増額があった一方、長期借入金の返済や配当金の支払いが影響した。
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## 株主還元
* **配当:**
* 2024年3月期は、期末配当として10円00銭を実施した。
* 2025年3月期の期末配当予想は、普通配当10円00銭、記念配当30円00銭の合計40円00銭としている。
* 配当予想の修正については、本日(2024年11月14日)公表された「配当予想の修正ならびに創業30周年記念配当の実施に関するお知らせ」を参照のこと。
* **自己株式取得:**
* 本決算資料中に、自己株式取得に関する具体的な記載は確認されなかった。
* **株主優待:**
* 本決算資料中に、株主優待に関する記載は確認されなかった。
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## 今後の見通し
ダイワ通信株式会社は、2025年3月期の通期連結業績予想に変更はなく、売上高5,417百万円、営業利益400百万円、経常利益392百万円、親会社株主に帰属する当期純利益258百万円を見込んでいる。これは、第2四半期までの堅調な業績推移を踏まえ、下期も引き続き両事業セグメントでの成長が継続すると見込んでいるためである。
セキュリティ事業においては、社会的な防犯意識の高まりを背景とした需要の継続的な取り込みに加え、大手企業との連携強化によるソリューション提供の拡充が期待される。人財投資によるコスト増は一時的なものと捉えられ、中長期的には事業成長の基盤強化に繋がるものと考えられる。
モバイル事業においては、スマートフォンの高機能化や通信インフラの進化に伴う顧客ニーズの変化に対応し、魅力的な料金プランや付加価値サービスの提供を継続することで、顧客基盤の拡大と収益性の向上を目指す。特に、キャッシュレス決済やコンテンツ配信といった周辺サービスとの連携強化は、新たな収益源となり得るだろう。
これらの事業展開を通じて、企業価値の向上を目指していく姿勢がうかがえる。投資家目線では、安定した増収増益基調が継続しており、特にモバイル事業におけるセグメント利益の伸びはポジティブな要素である。通期業績予想に変更がないことは、経営陣の業績見通しに対する自信の表れとも言える。株主還元についても、配当予想が据え置かれていることは、今後の更なる成長への期待感を持たせる。全体として、足元の業績は良好であり、今後の事業展開にも期待が持てる決算発表と言える。
• 提供されるレポートに誤った情報が含まれる場合があります。正確性や品質を保証するものではないため、決算短信全文を併せてご確認ください。
• 提供されるレポートに投資を推奨するようにも読み取れる内容が含まれる可能性がありますが、当社が投資を推奨するものではありません。投資に関する決定は、利用者ご自身の判断で行ってください。
• 決算短信についての訂正の開示があった場合でも、訂正の内容はレポートに反映されませんので、最新の適時開示をご参照ください。また、提供されるレポートの内容は予告なく変更されることがありますのでご注意ください。
• 本レポートにより提供される内容について、当社は、その信頼性、正確性、最新性、完全性、有効性、特定目的への適合性、有用性(有益性)、継続性について保証しません。これらに起因してお客様が何らかの損害を被ったとしても、当該損害につき責任を負わないものとします。
• 提供されるレポートを利用する際は、著作権法、商標法、金融商品取引法などの法令に違反しないようご注意ください。
• 提供されるレポートに関する権利は当社に帰属します。これらの情報を第三者に提供する目的での転用、複製、販売、加工、再利用および再配信は固く禁じます。
## 概要とサマリー
ダイワ通信株式会社は、2025年3月期第1四半期において、売上高1,153百万円(前年同期比11.5%増)、営業利益72百万円(同75.0%増)、経常利益73百万円(同94.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益33百万円(同139.5%増)と、増収増益を達成した。これは、社会経済活動の正常化や雇用・所得環境の改善、防犯意識の高まりによるセキュリティ事業の需要増、新型端末の発売に伴うモバイル事業の好調が主な要因である。株主還元については、2025年3月期の年間配当予想を15円(中間配当5円、期末配当10円)としている。全体として、堅調な業績推移であり、投資家にとってポジティブな決算発表であったと言える。
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## 全社業績動向
ダイワ通信株式会社は、2025年3月期第1四半期において、前年同期比11.5%増の1,153百万円の売上高を達成した。これは、社会経済活動の正常化や雇用・所得環境の改善、物価高騰による懸念があるものの、景気回復基調が続いていることが背景にある。特に、防犯意識の高まりを背景としたセキュリティ事業の需要増と、新型端末の発売に伴うモバイル事業の好調が業績を牽引した。営業利益は72百万円(同75.0%増)、経常利益は73百万円(同94.0%増)と大幅な増加を示し、親会社株主に帰属する四半期純利益も33百万円(同139.5%増)と大きく伸長した。これは、売上増加に加え、コスト管理の徹底が奏功した結果である。
| 指標 | 2025年3月期(累計) | 2024年3月期(累計) | 前年同期比 |
|------|----------|----------|------------|
| 売上高 | 1,153億円 | 1,034億円 | 11.5% |
| 営業利益 | 72億円 | 41億円 | 75.0% |
| 経常利益 | 73億円 | 37億円 | 94.0% |
| 純利益 | 33億円 | 14億円 | 139.5% |
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## 事業セグメント別の業績やKPI、事業の動向
### セキュリティ事業
セキュリティ事業は、全社売上高の約58.4%を占める。前年同期に比べ大型案件の売上が減少した影響等により減収減益となったものの、防犯需要の高まりを背景に、大手事務機器メーカー・大手警備会社等との連携強化を図り、防犯カメラの販売およびソリューションの提供に取り組んだ。その結果、売上高は663百万円(前年同期比16.7%増)と増加し、セグメント利益は96百万円(同20.6%増)となった。このセグメントでは、社会の安全・安心に対する意識の高まりを追い風に、顧客ニーズに合わせた製品・サービスの提供を通じて、安定的な成長を目指している。特に、IoT技術を活用したスマートセキュリティソリューションの展開や、AIを活用した高度な監視システムの導入などが今後の成長ドライバーとして期待される。また、パートナー企業との連携強化により、販売チャネルの拡大やソリューション提供能力の向上を図ることで、市場シェアの拡大を目指していく方針である。
### モバイル事業
モバイル事業は、全社売上高の約41.6%を占める。当社店舗が出店しているショッピングモール等の商業施設内で積極的な販促活動を実施し、新規顧客の獲得や、各種インセンティブの獲得に注力した。また、新型端末の発売と共にお客様のニーズに応えた様々な料金プランが登場しており、お客様のご利用状況に合わせた端末及び料金プランを提案するとともに、光回線、映像・音楽コンテンツ配信、キャッシュレス決済、お客様へのサポート等、収益の多様化に取り組んだ。その結果、売上高は486百万円(前年同期比5.3%増)と増加し、セグメント利益は47百万円(同69.3%増)となった。このセグメントでは、通信キャリアとの連携を強化し、最新のスマートフォンや通信サービスを顧客に提供することで、顧客基盤の拡大と収益性の向上を図っている。また、IoTデバイスの普及や5Gサービスの拡大といった市場の変化に対応し、新たなビジネスチャンスを捉えるべく、サービスラインナップの拡充や顧客体験の向上に注力していく。
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## 事業/資本提携・M&A等の動向
本決算短信には、事業・資本提携やM&Aに関する具体的な記載は見当たらない。しかし、企業としては、将来的な成長戦略の一環として、技術提携やアライアンス、あるいはM&Aの可能性を常に模索していると考えられる。特に、セキュリティ分野やモバイル関連サービスにおいては、技術革新が速く、競争も激しいため、他社との連携や買収を通じて、新たな技術やサービスを取り込み、事業領域を拡大していくことが、企業価値向上に繋がる可能性がある。
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## 通期業績予想と進捗率
該当する四半期決算発表は第1四半期決算発表であるため、このセクションを記載する。
2025年3月期の通期業績予想に変更はない。売上高は5,417百万円、営業利益は400百万円、経常利益は392百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は258百万円と予想されている。第1四半期終了時点での進捗率は、売上高が約21.3%、営業利益が約18.0%、経常利益が約18.4%、純利益が約13.2%となっている。
| 指標 | 通期予想 | 進捗率(1Q) |
|------|----------|---------------|
| 売上高 | 5,417億円 | 21.3% |
| 営業利益 | 400億円 | 18.0% |
| 経常利益 | 392億円 | 18.4% |
| 純利益 | 258億円 | 13.2% |
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## 通期業績予想
該当する四半期決算発表は第1四半期決算発表であるため、このセクションは記載しない。
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## 財務状態とキャッシュフロー
2025年3月期第1四半期末の資産合計は3,869百万円となり、前連結会計年度末比で138百万円減少した。これは、現金及び預金の増加があったものの、売掛金や商品及び製品の減少が主な要因である。負債合計は1,391百万円となり、前連結会計年度末比で145百万円減少した。これは、支払手形及び買掛金、長期借入金等の減少によるものである。純資産合計は2,478百万円となり、前連結会計年度末比で6百万円増加した。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものである。自己資本比率は64.0%となり、前連結会計年度末の61.7%から改善した。キャッシュフローに関する具体的な情報は、この決算短信からは読み取れない。
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## 株主還元
* **配当:** 2025年3月期の年間配当は、中間配当5円、期末配当10円の合計15円を予定している。これは、2024年3月期の年間配当10円から増配となる。
* **自己株式取得:** 決算短信中に自己株式取得に関する具体的な記載は見当たらない。
* **株主優待:** 決算短信中に株主優待に関する具体的な記載は見当たらない。
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## 今後の見通し
ダイワ通信株式会社は、2025年3月期第1四半期において、売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに前年同期比で大幅な増加を達成し、堅調なスタートを切った。これは、社会経済情勢の改善や、同社が注力するセキュリティ事業およびモバイル事業における需要の増加が追い風となった結果である。特に、セキュリティ事業においては、社会全体の防犯意識の高まりを背景に、大手企業との連携強化やソリューション提供を通じて、安定的な成長を続けている。モバイル事業においても、顧客ニーズに合わせた多様な料金プランやサービス提供により、顧客基盤の拡大に成功している。
通期業績予想に変更はなく、引き続き増収増益を見込んでいることから、下期においてもこの好調な業績推移を維持できるかが注目される。特に、セキュリティ事業においては、新たな技術の導入やサービス拡充が期待され、モバイル事業においても、通信キャリアとの連携強化や顧客体験の向上を通じて、さらなる収益拡大を目指すと考えられる。
投資家目線で見ると、今回の決算は、増配予想も発表されており、総じてポジティブな内容と言える。企業価値の向上に向けて、引き続き事業拡大や収益性改善に注力していく姿勢が示されており、今後の成長に対する期待感は高い。ただし、外部環境の変化や競合他社の動向には注意が必要であり、持続的な成長のためには、新たな事業機会の創出や、変化への迅速な対応が求められるだろう。
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