株式会社フロンティアインターナショナルは、2026年4月期第1四半期において、売上高5,692百万円(前年同期比44.2%増)、営業利益239百万円(前年同期比179.5%増)、経常利益240百万円(前年同期比180.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益96百万円(前年同期比115.0%増)を達成した。主力事業であるイベント領域において、大阪万博案件の一部売上計上や、連結子会社の黒字化達成が業績を牽引した。財政状態としては、総資産は13,569百万円となり、前連結会計年度末に比べ912百万円減少したが、自己資本比率は63.1%と前連結会計年度末の61.4%から改善した。株主還元としては、2026年4月期の年間配当予想は113円となっている。本決算発表は、大幅な増収増益を達成し、投資家目線ではポジティブな内容であった。
2026年4月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比44.2%増の5,692百万円となった。これは、主力事業であるイベント領域において、クライアントからの堅調な受注に加え、大阪万博案件の一部が売上計上されたこと、さらに連結子会社であるガイアコミュニケーションズ、シネブリッジ、マックスプロデュースの全社が黒字化を達成し、業績に貢献したことが主な要因である。売上総利益は同53.9%増の1,055百万円、営業利益は同179.5%増の239百万円、経常利益は同180.6%増の240百万円と、大幅な増益を達成した。親会社株主に帰属する四半期純利益は同115.0%増の96百万円となった。これらの結果は、我が国経済の緩やかな回復基調やインバウンド需要の継続、そして当社グループの事業戦略が奏功したことを示している。
指標 | 2026年4月期(累計) | 2025年4月期(累計) | 前年同期比 |
---|---|---|---|
売上高 | 5,692億円 | 3,949億円 | 44.2% |
売上総利益 | 1,055億円 | 685億円 | 53.9% |
営業利益 | 239億円 | 85億円 | 179.5% |
経常利益 | 240億円 | 85億円 | 180.6% |
EBITDA | 確認されていない | 確認されていない | 確認されていない |
純利益 | 96億円 | 44億円 | 115.0% |
当社グループは、プロモーション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略されている。
2025年8月28日開催の取締役会において、NPU株式会社の株式を取得し、子会社化することを決議した。本件により、NPU株式会社は当社の特定子会社に該当する。この株式取得の目的は、当社グループのミッションである「人の創造力と実現力で、未来の可能性を切り拓く」という考えに基づき、「体験価値」という多岐にわたる構成要素からなるアウトプットの企画・生成を目的とする事業において、NPU株式会社が持つラグジュアリー領域におけるクリエイティビティとブランド理解力を取り込み、プロジェクトマネジメント能力と多角的なソリューションを融合させることで、大きな相乗効果を創出し、あらゆるクライアントのブランディングからコミュニケーション領域のプランニングと実行までをワンストップで実現できる体制を構築することにある。これにより、当社グループのプレゼンスを圧倒的に高め、競争力の強化に貢献するものと期待される。NPU株式会社は広告業を営んでおり、資本金は22百万円である。株式取得は2025年9月16日(予定)であり、取得株式数は211株、取得価額は500百万円、アドバイザリー費用等を含めた合計は512百万円となる見込みである。取得後の持分比率は50.24%となる。
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではなかったため、このセクションは削除する。
2026年4月期の連結業績予想は、売上高23,000百万円(前期比13.1%増)、営業利益1,550百万円(前期比21.3%増)、経常利益1,574百万円(前期比24.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,007百万円(前期比14.9%増)と見込んでいる。これは、2025年6月13日付決算短信にて公表された業績予想から変更はない。
指標 | 通期予想 | 前年実績 | 増減率 |
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売上高 | 23,000億円 | 確認されていない | 確認されていない |
営業利益 | 1,550億円 | 確認されていない | 確認されていない |
経常利益 | 1,574億円 | 確認されていない | 確認されていない |
純利益 | 1,007億円 | 確認されていない | 確認されていない |
当第1四半期連結会計期間末の総資産は13,569百万円となり、前連結会計年度末に比べ912百万円減少した。これは主に、現金及び預金が902百万円減少したことによる。負債合計は4,855百万円となり、前連結会計年度末に比べ597百万円減少した。これは主に、未払法人税等が277百万円減少したことによる。純資産合計は8,714百万円となり、前連結会計年度末に比べ314百万円減少した。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益96百万円を計上した一方で、剰余金の配当440百万円により、利益剰余金が344百万円減少したことによる。この結果、自己資本比率は63.1%となり、前連結会計年度末の61.4%から改善した。キャッシュフローに関する具体的な記載は確認されていない。
株式会社フロンティアインターナショナルは、2026年4月期第1四半期において、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益ともに大幅な増加を達成し、堅調な業績推移を示した。これは、主力事業であるイベント領域における好調な受注に加え、連結子会社の黒字化が業績を牽引した結果であり、同社の事業戦略の有効性を示唆している。特に、大阪万博案件の一部売上計上は、今後の大型イベントへの期待感を高める要因となるだろう。財政状態においても、自己資本比率が改善しており、財務基盤の安定化が進んでいると評価できる。
今後の見通しとしては、2025年8月28日に決議されたNPU株式会社の株式取得による子会社化が、事業の競争力強化に大きく寄与すると考えられる。NPU株式会社が持つラグジュアリー領域におけるクリエイティビティとブランド理解力は、同社のプロジェクトマネジメント能力と融合することで、顧客体験価値の向上、ひいては新たな収益機会の創出に繋がる可能性が高い。これにより、同社はブランディングからコミュニケーション領域までをワンストップで提供できる体制を構築し、質・量ともに比類なきレベルの体験価値を提供できるようになるだろう。これは、同社が掲げる「人の創造力と実現力で、未来の可能性を切り拓く」というミッションの実現に向けた重要な一歩であり、今後の事業拡大と企業価値向上への期待を抱かせる。
通期業績予想に変更はないものの、今回の第1四半期における好調な業績と、NPU株式会社の取得によるシナジー効果を考慮すると、通期業績予想の上方修正の可能性も十分に考えられる。投資家目線では、同社の成長戦略が着実に実行されており、将来的な収益拡大への道筋が明確になっていることから、ポジティブな評価がなされるだろう。ただし、外部環境の変化や競合の動向には引き続き注視が必要である。株主還元においては、配当予想が据え置かれているものの、今後の業績動向によっては増配の可能性も期待できる。全体として、同社は持続的な成長に向けた戦略を推進しており、今後の展開に注目が集まる。
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