株式会社コレックホールディングスは、2026年2月期第1四半期において、売上高1,815百万円(前年同期比80.4%増)、営業利益111百万円(前年同期は営業損失62百万円)、経常利益110百万円(前年同期は経常損失61百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益87百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失65百万円)と、大幅な増収増益を達成した。これは、エネルギーセグメントにおける人員の適正配置による組織力強化や、アウトソーシングセグメントにおけるストック型商材の拡大が奏功したことによる。メディアプラットフォームセグメントも堅調に推移した。全体として、堅調な業績となった。株主還元については、2026年2月期の期末配当予想を8円から9円に増額した。
株式会社コレックホールディングスの2026年2月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比80.4%増の1,815百万円となった。これは、エネルギーセグメントにおける太陽光関連商材の販売が大幅に増加したこと、アウトソーシングセグメントにおける顧客企業からの受託業務及び営業コンサルティング関連業務の拡大、メディアプラットフォームセグメントにおける情報発信メディア運営及び外部向けコンサルティング事業の堅調な推移によるものである。営業利益は111百万円(前年同期は営業損失62百万円)となり、大幅な改善を見せた。経常利益も110百万円(前年同期は経常損失61百万円)と黒字転換した。親会社株主に帰属する四半期純利益は87百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失65百万円)となった。
指標 | 2026年2月期(累計) | 2025年2月期(累計) | 前年同期比 |
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売上高 | 1,815億円 | 1,006億円 | 80.4% |
EBITDA | 124億円 | △50億円 | - |
営業利益 | 111億円 | △62億円 | - |
経常利益 | 110億円 | △61億円 | - |
親会社株主に帰属する四半期純利益 | 87億円 | △65億円 | - |
純利益 | 87億円 | △65億円 | - |
エネルギー事業は、全社売上高の約41.6%を占める。当セグメントは、太陽光パネルや蓄電池等の太陽光関連商材を販売しており、主に一般ユーザー向けに対面コンサルティングやウェブコンサルティングを通じてクリーンエネルギーの普及を目指している。当第1四半期は、売上高が756,379千円(前年同期比304.8%増)と大幅に増加した。これは、主に株式会社Aoieの株式取得による影響が大きい。セグメント損失(営業損失)は1,553千円(前年同期はセグメント損失9,636千円)と、損失幅は縮小した。
アウトソーシング事業は、全社売上高の約37.0%を占める。当セグメントは、顧客企業から受託するマーケティング活動に関連する業務及び営業コンサルティングに関連する業務をフィールドセールスとコールセンターにて行っており、自社ストック型商材を含めた取扱い商材を拡大している。当第1四半期は、売上高が671,857千円(前年同期比85.0%増)と堅調に推移した。セグメント利益(営業利益)は93,494千円(前年同期はセグメント損失6,496千円)と、大幅な黒字転換を達成した。
メディアプラットフォーム事業は、全社売上高の約20.9%を占める。当セグメントは、多数のオウンドメディアを通じて、幅広いユーザーに向けた情報発信メディアプラットフォームを運営しており、外部向けコンサルティング事業や人材プラットフォームビジネスも展開している。当第1四半期は、売上高が380,337千円(前年同期比14.9%減)と減少した。これは、主に外部向けコンサルティング事業の減速による影響である。セグメント利益(営業利益)は85,072千円(前年同期比205.6%増)と、大幅に増加した。
株式会社コレックホールディングスは、エネルギーセグメントにおいて、株式会社Aoieの株式を取得した。これにより、エネルギーセグメントののれんの金額が増加している。また、Aoieは、公益財団法人東京都環境公社による助成金代行申請手続きにおける不正行為により、措置を受けている。この件に関する特別調査委員会による調査報告書を受領し、Aoieによる不正な申請代行手続きが認定された。この件に関連して、特別調査委員会の調査関連費用等として、第2四半期連結会計期間において特別損失86,470千円を計上する予定である。
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは削除する。
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは削除する。
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は3,045,848千円(前期末比3.5%増)となった。主な内訳は、現金及び預金が1,695,258千円(同8.5%増)、営業未収入金が838,204千円(同0.6%増)である。負債合計は1,932,618千円(前期末比3.8%増)となり、買掛金が468,637千円(同53.0%増)、短期借入金が539,998千円(同3.6%減)となった。純資産合計は1,113,230千円(前期末比2.8%増)となった。キャッシュフローに関する情報は、当第1四半期連結累計期間に係るキャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、記載がない。
株式会社コレックホールディングスは、第1四半期において大幅な増収増益を達成し、堅調なスタートを切った。特にエネルギーセグメントの急成長は目覚ましく、これはM&Aの効果が早期に現れたことを示唆している。アウトソーシングセグメントも安定した成長を続けており、企業価値向上に貢献している。メディアプラットフォームセグメントは一時的な減収となったものの、利益面では改善が見られ、今後の回復が期待される。
一方で、重要な後発事象として、連結子会社Aoieにおける不正な助成金代行申請に関する問題が浮上している。これにより、公社からの措置を受け、また特別調査委員会による調査の結果、不正が認定された。この件に関する負担額の確定や、特別損失の計上が予定されており、短期的な業績への影響が懸念される。しかしながら、この問題はあくまで過去の特定の取引に関するものであり、事業の根幹を揺るがすものではないと判断できる。
今後の見通しとしては、エネルギーセグメントの成長を維持しつつ、アウトソーシングセグメントの安定的な収益基盤を強化していくことが重要となる。メディアプラットフォームセグメントにおいては、新たな収益源の確保や既存事業のテコ入れが求められる。不正事案への対応を適切に進め、信頼回復に努めるとともに、事業の成長戦略を着実に実行していくことで、中長期的な企業価値の向上に繋がるだろう。投資家目線では、不正事案の進捗を注視しつつも、事業の成長性や収益性の改善に期待できる決算内容であったと言える。
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