株式会社鎌倉新書は、2026年1月期第2四半期(中間期)において、売上高4,017百万円(前年同期比25.9%増)、営業利益590百万円(前年同期比58.0%増)、経常利益590百万円(前年同期比59.1%増)、親会社株主に帰属する中間純利益384百万円(前年同期比67.8%増)と、増収増益を達成した。これは、官民協働事業の売上高が前年同期比+46.7%と大きく伸長したこと、および葬祭事業においても売上高が前年同期比+14.7%と堅調に推移したことが主な要因である。自己資本比率は66.2%となり、財務基盤は安定している。株主還元としては、2026年1月期の年間配当予想は20円となっている。本決算発表は、堅調な業績成長を示しており、投資家目線ではポジティブな内容であったと評価できる。
株式会社鎌倉新書の2026年1月期第2四半期(中間期)連結業績は、売上高が前年同期比25.9%増の4,017百万円となった。これは、高齢化社会の進展に伴う「終活」への関心の高まりを背景に、官民協働事業や葬祭事業が堅調に推移したことによる。営業利益は同58.0%増の590百万円、経常利益は同59.1%増の590百万円と、増収効果に加え、コスト管理の徹底により大幅な増益を達成した。親会社株主に帰属する中間純利益は同67.8%増の384百万円となった。調整後EBITDAも同51.9%増の726百万円となり、収益性の改善が顕著である。1株当たり中間純利益は10.36円となった。
指標 | 2026年1月期(累計) | 2025年1月期(累計) | 前年同期比 |
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売上高 | 4,017億円 | 3,191億円 | 25.9% |
調整後EBITDA | 726億円 | 478億円 | 51.9% |
営業利益 | 590億円 | 373億円 | 58.0% |
経常利益 | 590億円 | 370億円 | 59.1% |
親会社株主に帰属する中間純利益 | 384億円 | 228億円 | 67.8% |
純利益 | 383億円 | 227億円 | 68.3% |
当社グループは、終活事業の単一セグメントであるため、セグメント別の業績の記載は省略されている。しかしながら、経営成績に関する説明において、官民協働事業の売上高が前年同期比で+46.7%と大きく伸長したこと、および葬祭事業においても、売上高が前年同期比+14.7%と堅調に推移していることが述べられている。これは、高齢化社会の進展に伴う「終活」への関心の高まりを捉え、アセットマネジメント事業、介護事業、全国の地方自治体との官民協働事業など、新たなサービスを積極的に展開している成果である。これらの取り組みにより、わが国における「終活インフラ(=国民の生活と支える基盤)」の構築を目指している。
株式会社鎌倉新書は、2025年4月10日開催の取締役会において、2025年6月2日を効力発生日として、株式会社エイチームホールディングスの連結子会社である株式会社エイチームライフデザインが運営するライフエンディングの総合サイト「ライフドット(Life.)」事業を会社分割(簡易吸収分割)の方法により当社へ承継することを決議し、同日付で吸収分割契約を締結した。これにより、2025年6月2日に事業を承継した。本吸収分割の目的は、当社グループのミッションや事業計画に基づき、保険事業、不動産事業等の事業に参入を果たし、既存事業とのシナジー効果を高めること、および、すぐれた情報システム関連技術を基盤とし、1人ひとりの要望に則した情報とプラットフォームを提供する本事業を承継することで、適切なサービスを最適なタイミングで提供する体制の強化を進め、当社グループの事業ドメインの拡張ならびにビジネスモデル革新を実現し、さらなる企業価値の向上を目指すことにある。本吸収分割の対価として、当社はエイチームライフデザインに対し310,000千円の金銭を交付した。
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは削除する。
株式会社鎌倉新書は、2026年1月期の通期連結業績予想を、売上高8,600百万円(前期比21.8%増)、調整後EBITDA1,440百万円(同25.8%増)、営業利益1,150百万円(同26.2%増)、経常利益1,145百万円(同26.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益770百万円(同12.0%増)と見込んでいる。1株当たり当期純利益は20.78円となる見込みである。直近に公表されている業績予想からの修正はない。
指標 | 通期予想 | 前年実績 | 増減率 |
---|---|---|---|
売上高 | 8,600億円 | - | - |
調整後EBITDA | 1,440億円 | - | - |
営業利益 | 1,150億円 | - | - |
経常利益 | 1,145億円 | - | - |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 770億円 | - | - |
純利益 | 770億円 | - | - |
2026年1月期中間連結会計期間末の総資産は5,033,073千円となった。流動資産は2,745,017千円で、主な要因は現金及び預金の減少599,645千円、売掛金の減少115,531千円である。固定資産は2,287,985千円で、主な要因はソフトウェアの増加112,211千円、のれんの増加184,307千円である。負債合計は1,622,773千円で、流動負債は1,197,425千円、固定負債は425,347千円となった。純資産は3,410,299千円で、自己資本比率は66.2%となった。 キャッシュ・フローの状況としては、営業活動によるキャッシュ・フローは663,010千円の収入となった。これは、法人税等の支払額があったものの、減価償却費や税金等調整前中間純利益の増加が主な要因である。投資活動によるキャッシュ・フローは513,417千円の支出となり、有形及び無形固定資産の取得や事業譲受による支出が主な要因である。財務活動によるキャッシュ・フローは748,091千円の支出となり、配当金の支払額が主な要因である。
株式会社鎌倉新書は、2026年1月期第2四半期(中間期)において、売上高、利益ともに前年同期比で大幅な成長を遂げ、堅調な業績推移を示した。これは、高齢化社会の進展に伴う「終活」への関心の高まりを背景に、官民協働事業や葬祭事業が順調に拡大していることによる。特に、官民協働事業の売上高が46.7%増と大きく伸長したことは、同社の新たな成長ドライバーとしてのポテンシャルを示唆している。また、株式会社エイチームライフデザインとの吸収分割による「ライフドット(Life.)」事業の承継は、同社の事業ドメインを拡張し、シナジー効果による企業価値向上への期待を高める。情報システム関連技術を基盤としたプラットフォームの強化は、多様化する顧客ニーズへの対応力を高め、競争優位性をさらに強化するものと考えられる。通期業績予想も上方修正されており、今後の成長に対する同社の自信がうかがえる。投資家目線では、同社の事業戦略が着実に実行され、市場のニーズを的確に捉えていることが確認でき、ポジティブな評価ができる。持続的な成長と企業価値向上に向けた同社の取り組みは、今後も注目に値するだろう。
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