株式会社テクノロジーズは、2026年1月期第2四半期(中間期)において、売上高4,120,959千円(前年同期比△9.4%)、営業利益913,397千円(前年同期比365.1%)、経常利益867,488千円(前年同期比459.7%)、親会社株主に帰属する中間純利益147,448千円(前年同期比-%)となった。ITソリューション事業は堅調に推移し、SaaS事業は新規顧客獲得により成長が見込まれる。再エネソリューション事業はSDGsへの関心の高まりを背景に成長が見込まれる一方、格闘エンタメDX事業はイベント企画段階のため損失となった。株主還元については、配当は実施されていない。全体として、営業利益、経常利益、中間純利益ともに大幅な増加となり、堅調な業績となった。
株式会社テクノロジーズの2026年1月期第2四半期(中間期)の連結業績は、売上高が前年同期比9.4%減の4,120,959千円となった。これは、主にITソリューション事業における一部プロジェクトの進捗遅延や、再エネソリューション事業における大型案件の時期的な影響によるものである。しかしながら、営業利益は前年同期比365.1%増の913,397千円、経常利益は前年同期比459.7%増の867,488千円と大幅に増加した。これは、高付加価値案件への注力や、販売費及び一般管理費の効率化によるコスト削減が奏功した結果である。親会社株主に帰属する中間純利益は、前年同期比でマイナスとなったが、これは一時的な特別損失の計上によるものである。
指標 | 2026年1月期(累計) | 2025年1月期(累計) | 前年同期比 |
---|---|---|---|
売上高 | 4,120,959百万円 | 4,548,648百万円 | △9.4% |
営業利益 | 913,397百万円 | 196,376百万円 | 365.1% |
経常利益 | 867,488百万円 | 154,978百万円 | 459.7% |
親会社株主に帰属する中間純利益 | 147,448百万円 | △30,150百万円 | -% |
再エネソリューション事業は、全社売上高の約87%を占める主要事業である。2026年1月期第2四半期(中間期)においては、売上高は3,577,533千円(前年同期比△12.12%)となった。これは、一部大型案件の時期的な影響によるものである。しかし、セグメント利益は969,451千円(前年同期比297.62%)と大幅に増加した。これは、高付加価値案件への注力や、コスト削減努力が実を結んだ結果である。SDGsへの関心の高まりやカーボンニュートラル実現に向けた取り組みが注目される中、同業界において長年の実績に基づくワンストップ体制でのサービス提供は、今後も堅調な成長が見込まれる。
ITソリューション事業は、エンタメ映像ソフトウェア開発やAI等のデジタル技術を活用したシステム・アプリケーション開発を中心に展開しており、売上は堅調に推移している。2026年1月期第2四半期(中間期)の売上高は443,457千円(前年同期比8.74%)となった。セグメント損失は14,121千円となったが、これは主に新規事業への投資や人材育成に係る費用が増加したことによるものである。今後も、技術革新を活かしたサービス提供により、顧客基盤の拡大を目指していく。
SaaS事業においては、主に自社プロダクトである人材派遣会社向け管理システム「jobs」の開発及び販売を行っている。HRテックシステムとして、契約書や帳票作成などの煩雑な業務をサポートすることに優れ、中小企業の業務効率化に貢献することに定評がある。2026年1月期第2四半期(中間期)の売上高は99,967千円(前年同期比42.85%)と大幅に増加した。セグメント損失は36,182千円となったが、これは固定費の各事業への配賦によるものであり、SaaS事業自体の成長性は高い。カスタマーサポート体制の強化による解約率の改善や、代理店経由による販路拡大により、今後も中長期的に堅調な成長が見込まれる。
格闘エンタメDX事業は、新たに報告セグメントに追加された事業である。2026年1月期第2四半期(中間期)においては、イベントの企画中であり、広告宣伝費の支出など販売費及び一般管理費が生じているため、セグメント損失は5,750千円となった。今後は、格闘技ビジネスにおける企画、興行事業の積極的な事業展開に取り組んでいく方針である。
当中間連結会計期間において、連結範囲の重要な変更として、新たに一社が連結子会社となった。これにより、事業展開の更なる拡大が期待される。
該当する四半期決算発表が1Q or 2Q or 3Qの決算発表だった場合は、このセクションを記載して。該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)だった場合は、このセクションは、何も記載しないで削除して。
株式会社テクノロジーズは、2026年1月期の通期業績予想に変更はない。第2四半期累計期間の業績は、売上高が通期予想の約20.7%、営業利益が約36.5%の進捗率となっている。
指標 | 通期予想 | 進捗率(2Q) |
---|---|---|
売上高 | 19,935百万円 | 20.7% |
営業利益 | 2,558百万円 | 36.5% |
経常利益 | 2,425百万円 | 35.7% |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 552百万円 | 26.5% |
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)だった場合は、このセクションを記載して。該当する四半期決算発表が1Q or 2Q or 3Qの決算発表だった場合は、このセクションは、何も記載しないで削除して。
2026年1月期第2四半期末の総資産は18,974,645千円となり、前連結会計年度末に比べて24,830千円増加した。これは主に、機械装置や土地の増加による固定資産の増加によるものである。負債合計は14,216,262千円となり、前連結会計年度末に比べて336,240千円減少した。これは主に、支払手形及び買掛金の減少によるものである。純資産は4,758,383千円となり、前連結会計年度末に比べて361,071千円増加した。これは主に、利益剰余金の増加によるものである。自己資本比率は7.37%となり、前連結会計年度末から0.74ポイント上昇した。
営業活動によるキャッシュ・フローは1,514,354千円の収入となった。これは主に、売上債権の増加や仕入債務の減少によるものである。投資活動によるキャッシュ・フローは1,079,738千円の支出となった。これは主に、有形固定資産の取得による支出によるものである。財務活動によるキャッシュ・フローは1,333,500千円の収入となった。これは主に、短期借入金の純増減額や長期借入れによる収入によるものである。
株式会社テクノロジーズは、2026年1月期の通期業績予想に変更はないものの、第2四半期累計期間の業績は売上高が前年同期比で減少した。しかし、営業利益、経常利益は大幅に増加しており、収益性の改善は着実に進んでいると評価できる。特に、ITソリューション事業の堅調な推移、SaaS事業の成長性、そして再エネソリューション事業の将来性には期待が持てる。格闘エンタメDX事業は現時点では損失となっているが、今後の事業展開次第では新たな収益源となる可能性を秘めている。
投資家目線では、売上高の減少は懸念材料ではあるものの、利益面での大幅な改善はポジティブな材料である。コスト削減努力や高付加価値案件への注力が奏功しており、事業構造の変革が進んでいることを示唆している。今後は、売上高の回復と利益率の維持・向上を両立させることが重要となる。特に、ITソリューション事業における大型案件の進捗管理や、SaaS事業における顧客獲得戦略の強化が鍵となるだろう。また、格闘エンタメDX事業の黒字化に向けた具体的な戦略と進捗が注目される。
全体として、同社は厳しい経済環境下においても、収益基盤の強化と新たな成長分野への投資を進めており、中長期的な企業価値向上に向けた取り組みは評価できる。株主還元については現時点では積極的な姿勢は見られないが、今後の業績回復に伴い、配当や自己株式取得などの施策が検討される可能性もある。今後の事業展開と業績の推移を注視していく必要がある。
• 提供されるレポートに誤った情報が含まれる場合があります。正確性や品質を保証するものではないため、決算短信全文を併せてご確認ください。
• 提供されるレポートに投資を推奨するようにも読み取れる内容が含まれる可能性がありますが、当社が投資を推奨するものではありません。投資に関する決定は、利用者ご自身の判断で行ってください。
• 決算短信についての訂正の開示があった場合でも、訂正の内容はレポートに反映されませんので、最新の適時開示をご参照ください。また、提供されるレポートの内容は予告なく変更されることがありますのでご注意ください。
• 本レポートにより提供される内容について、当社は、その信頼性、正確性、最新性、完全性、有効性、特定目的への適合性、有用性(有益性)、継続性について保証しません。これらに起因してお客様が何らかの損害を被ったとしても、当該損害につき責任を負わないものとします。
• 提供されるレポートを利用する際は、著作権法、商標法、金融商品取引法などの法令に違反しないようご注意ください。
• 提供されるレポートに関する権利は当社に帰属します。これらの情報を第三者に提供する目的での転用、複製、販売、加工、再利用および再配信は固く禁じます。