ANYCOLOR株式会社の2026年4月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比112.1%増の15,768百万円、営業利益が同157.6%増の7,003百万円と、大幅な増収増益を達成した。これは、VTuberグループ「にじさんじ」のライブ配信、グッズ販売、イベント事業などが好調に推移したことによる。特に、VTuberのID数は30.9%増と増加しており、事業拡大の基盤が強化されている。株主還元としては、2026年4月期の年間配当予想を前期比で増額修正し、1株当たり70円としている。全体として、投資家目線では非常にポジティブな決算発表と言える。
ANYCOLOR株式会社の2026年4月期第1四半期累計期間の業績は、売上高が前年同期比112.1%増の15,768百万円、営業利益が同157.6%増の7,003百万円、経常利益が同158.6%増の6,998百万円、四半期純利益が同159.9%増の4,884百万円となった。これは、VTuberグループ「にじさんじ」のライブ配信、グッズ販売、イベント事業などが好調に推移したことによる。特に、VTuberのID数は30.9%増と増加しており、事業拡大の基盤が強化されている。
指標 | 2026年4月期(累計) | 2025年4月期(累計) | 前年同期比 |
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売上高 | 15,768億円 | 7,435億円 | 112.1% |
営業利益 | 7,003億円 | 2,718億円 | 157.6% |
経常利益 | 6,998億円 | 2,706億円 | 158.6% |
四半期純利益 | 4,884億円 | 1,879億円 | 159.9% |
本事業は、ANYCOLOR株式会社の単一セグメントであるため、全社売上に対する割合の記載はない。 2026年4月期第1四半期累計期間において、VTuberグループ「にじさんじ」の周年施策や季節性の大型施策、ライブ関連グッズの販売が好調に推移し、コマース売上高は当初計画を上回った。また、「にじさんじ WORLD TOUR 2025」の各イベントも想定を大きく上回る反響を得た。コスト面では、直接原価の改善や販管費の計画通りの推移により、利益面でも想定を上回る進捗となった。VTuberのID数は前年同期比30.9%増の1,766千IDとなり、事業拡大の基盤が強化されている。
2024年6月12日開催の取締役会決議に基づき、自己株式2,712,000株を取得した。また、2024年7月10日開催の取締役会決議に基づき、自己株式3,487,271株を消却した。これらの結果、当第1四半期累計期間において利益剰余金及び自己株式がそれぞれ10,000百万円減少し、自己株式の残高はなくなった。
指標 | 通期予想 | 進捗率(1Q) |
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売上高 | 50,000~52,000億円 | 30.7~31.5% |
営業利益 | 20,500~21,500億円 | 34.2~35.8% |
経常利益 | 20,500~21,500億円 | 34.1~35.7% |
当期純利益 | 14,223~14,917億円 | 33.7~35.2% |
指標 | 通期予想 | 前年実績 | 増減率 |
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売上高 | 50,000~52,000億円 | 42,874億円 | 16.6~21.3% |
営業利益 | 20,500~21,500億円 | 16,300億円 | 25.8~31.9% |
経常利益 | 20,500~21,500億円 | 16,200億円 | 26.5~32.7% |
当期純利益 | 14,223~14,917億円 | 11,500億円 | 23.7~29.7% |
2026年4月期第1四半期末の総資産は30,267百万円となり、前事業年度末に比べ1,123百万円増加した。これは主に現金及び預金、売掛金の増加による。負債合計は5,393百万円となり、前事業年度末に比べ1,781百万円減少した。これは主に未払法人税等、買掛金の減少による。純資産合計は24,873百万円となり、前事業年度末に比べ2,905百万円増加した。これは主に四半期純利益の計上による。 四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていないが、減価償却費は95百万円であった。
ANYCOLOR株式会社の2026年4月期第1四半期決算は、投資家にとって非常にポジティブな内容であったと言える。売上高、営業利益、経常利益、純利益ともに前年同期比で大幅な増加を達成し、特に売上高は112.1%増と力強い成長を示した。これは、主力事業であるVTuberグループ「にじさんじ」のライブ配信、グッズ販売、イベント事業などが計画を上回る好調ぶりを見せたことによる。VTuberのID数も増加しており、事業基盤の拡大も順調に進んでいることが伺える。 財政状態も健全であり、総資産は増加し、負債は減少し、純資産は大幅に増加している。これは、堅調な業績を反映したものである。 通期業績予想についても、第1四半期の好調な業績を受けて上方修正されており、今後の成長に対する期待感を高める内容となっている。特に、売上高、営業利益、経常利益、純利益ともにレンジでの開示となっており、さらなる上振れの可能性も示唆されている。 株主還元においては、配当予想を前期比で増額しており、株主への利益還元に対する積極的な姿勢が見られる。自己株式取得・消却も実施されており、資本効率の向上にも努めている。 総じて、ANYCOLOR株式会社は、エンターテイメント業界において確固たる地位を築き、今後も持続的な成長が期待できる企業であると評価できる。投資家目線では、成長性と収益性の両面で魅力的な投資対象であり、今後の事業展開に引き続き注目すべきである。
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