セルソース株式会社の2025年10月期第3四半期決算は、累計期間において売上高2,818百万円、営業利益123百万円、経常利益127百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益86百万円となった。前年同期比での増減率は記載されていないが、受託件数の伸び悩みや販売費及び一般管理費の見直し等により、コスト削減に努めた結果、一定の利益を確保した。株主還元としては、2025年10月期通期で1株当たり5円の配当を予想している。全体として、コスト削減努力は見られるものの、受託件数の伸び悩みは懸念材料であり、今後の事業展開が注目される。
セルソース株式会社の2025年10月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,818百万円、売上総利益1,597百万円、販売費及び一般管理費1,473百万円、営業利益123百万円、経常利益127百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益86百万円となった。これは、主力の血液由来加工受託サービス及び脂肪由来幹細胞加工受託サービスにおいて、受託件数が前期比で低下した影響を受けた。一方で、経営リソース配分の最適化を図り、販売管理費を中心にコストの見直しと削減を継続的に実施した。これにより、厳しい事業環境下においても、一定の利益を確保するに至った。
指標 | 2025年10月期(累計) | 2024年10月期(累計) | 前年同期比 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,818百万円 | - | - |
営業利益 | 123百万円 | - | - |
経常利益 | 127百万円 | - | - |
親会社株主に帰属する四半期純利益 | 86百万円 | - | - |
セルソース株式会社は、「再生医療関連事業」のみの単一セグメントを採用している。 当第3四半期連結累計期間においては、主力の血液由来加工受託サービス及び脂肪由来幹細胞加工受託サービスにおいて、受託件数が前期比で低下した。これは、医療機関あたりの受託件数が伸び悩んだことが要因である。具体的には、加工受託件数は前年同期の17,526件から当第3四半期連結累計期間は15,881件に低下した。この影響により、加工受託サービスの売上高は1,874,972千円となった。一方で、医療機関支援サービスは、提携医療機関数が順調に拡大し、当第3四半期連結会計期間末には2,057院となったことから、売上高は122,054千円となった。また、医療機器販売は、美容クリニック等の医療機関への販売が減少したことにより、売上高は572,705千円となった。化粧品販売その他は、BtoBモデルでの化粧品原料販売の減少等により、売上高は248,362千円となった。経営リソース配分の最適化のため、販売費及び一般管理費を中心にコストの見直しと削減を継続的に実施した。2024年12月にはハイブリッドメディカル株式会社を100%出資の子会社として設立し、連結対象とした。同社は、整形外科を中心とした全国の医療機関とより密な連携を図り、医療機関の経営管理支援サービスを展開していく。
2024年12月にハイブリッドメディカル株式会社を100%出資の子会社として設立し、連結の範囲に含めた。同社は、整形外科を中心とした全国の医療機関とより密な連携を図り、医療機関の経営管理支援サービスを展開していく。これにより、再生医療関連事業の社会実装を加速させ、事業拡大を目指す。
2025年10月期の連結業績予想について、2024年12月12日に修正を発表している。
指標 | 通期予想 | 進捗率(3Q) |
---|---|---|
売上高 | 3,774百万円 | - |
営業利益 | 203百万円 | - |
経常利益 | 205百万円 | - |
親会社株主に帰属する四半期純利益 | 112百万円 | - |
2025年10月期の通期業績予想は、売上高3,774百万円、営業利益203百万円、経常利益205百万円、親会社株主に帰属する当期純利益112百万円となっている。
指標 | 通期予想 | 前年実績 | 増減率 |
---|---|---|---|
売上高 | 3,774百万円 | - | - |
営業利益 | 203百万円 | - | - |
経常利益 | 205百万円 | - | - |
純利益 | 112百万円 | - | - |
2025年10月期第3四半期連結会計期間末の総資産は7,309,855千円となった。主な内訳は、現金及び預金4,632,897千円、投資その他の資産その他823,688千円、建物(純額)711,535千円である。負債合計は1,215,742千円となり、主な内訳は、資産除去債務297,890千円、流動負債その他243,452千円、固定負債の契約損失引当金227,016千円である。純資産は6,094,113千円となり、主な内訳は、利益剰余金3,207,298千円、資本金1,428,146千円、資本剰余金1,338,146千円である。キャッシュ・フロー計算書は作成されていない。
セルソース株式会社は、2025年10月期第3四半期決算において、累計期間の業績を発表した。売上高は2,818百万円、営業利益は123百万円、経常利益は127百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は86百万円となった。これは、主力の加工受託サービスにおける受託件数の伸び悩みが影響したものの、販売費及び一般管理費を中心にコスト削減を進めた結果、一定の利益を確保した形である。
今後の見通しとしては、2024年12月にハイブリッドメディカル株式会社を子会社化し、連結範囲に含めたことが注目される。この子会社化により、整形外科分野を中心に、医療機関との連携を強化し、経営管理支援サービスを展開していくことで、再生医療関連事業の社会実装を加速させる狙いがある。これは、単なる受託サービス提供にとどまらず、より広範なサービス提供を通じて事業基盤を強化しようとする戦略であり、投資家視点ではポジティブな動きと捉えられる。
通期業績予想については、期初予想から修正されており、売上高3,774百万円、営業利益203百万円、経常利益205百万円、親会社株主に帰属する当期純利益112百万円を見込んでいる。この修正は、第3四半期までの業績を踏まえたものであるが、受託件数の伸び悩みという課題が継続する中で、通期での目標達成に向けた具体的な施策が重要となる。
株主還元においては、2025年10月期通期で1株当たり5円の配当を予想しており、安定的な配当政策を維持する姿勢を示している。自己株式取得や株主優待に関する具体的な情報は現時点では見当たらない。
総じて、セルソース株式会社は、事業環境の変化に対応しつつ、新たな成長戦略として子会社化による事業拡大を目指している。受託件数の伸び悩みという課題に対して、どのように克服し、事業全体の成長に繋げていくかが、今後の企業価値向上における最重要課題となるだろう。投資家としては、ハイブリッドメディカル株式会社とのシナジー効果の発現や、再生医療関連事業の市場拡大に伴う恩恵を享受できるかどうかに注目していく必要がある。
• 提供されるレポートに誤った情報が含まれる場合があります。正確性や品質を保証するものではないため、決算短信全文を併せてご確認ください。
• 提供されるレポートに投資を推奨するようにも読み取れる内容が含まれる可能性がありますが、当社が投資を推奨するものではありません。投資に関する決定は、利用者ご自身の判断で行ってください。
• 決算短信についての訂正の開示があった場合でも、訂正の内容はレポートに反映されませんので、最新の適時開示をご参照ください。また、提供されるレポートの内容は予告なく変更されることがありますのでご注意ください。
• 本レポートにより提供される内容について、当社は、その信頼性、正確性、最新性、完全性、有効性、特定目的への適合性、有用性(有益性)、継続性について保証しません。これらに起因してお客様が何らかの損害を被ったとしても、当該損害につき責任を負わないものとします。
• 提供されるレポートを利用する際は、著作権法、商標法、金融商品取引法などの法令に違反しないようご注意ください。
• 提供されるレポートに関する権利は当社に帰属します。これらの情報を第三者に提供する目的での転用、複製、販売、加工、再利用および再配信は固く禁じます。