トビラシステムズ株式会社は、2025年10月期第3四半期累計期間において、売上高2,074百万円(前年同期比17.1%増)、営業利益759百万円(前年同期比13.5%増)、経常利益763百万円(前年同期比14.5%増)、四半期純利益516百万円(前年同期比10.8%増)を達成した。これは、中期経営計画に基づき、迷惑情報データベースの提供先の拡大、トビラフォン Cloud及びトビラフォン Bizの販売体制の強化、280blockerのオプションプランの販売開発に注力した成果である。特に、ソリューション事業は、オフィス電話の業務効率化を目的とした「トビラフォン Cloud」及び「トビラフォン Biz」の拡販が順調に進み、前年同期比60.0%増と大きく伸長した。株主還元としては、2025年10月期通期で1株当たり20円の配当を予想している。全体として、堅調な業績推移であり、投資家目線ではポジティブな決算発表であったと評価できる。
トビラシステムズ株式会社の2025年10月期第3四半期累計期間の業績は、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益の全てにおいて前年同期を上回る増収増益となった。これは、同社が掲げる「私たちの生活 私たちの世界をよりよい未来につなぐトビラになる」という企業理念に基づき、社会的課題の解決に貢献する事業展開を進めた結果である。特に、特殊詐欺被害の増加という社会情勢を背景に、同社のコアビジネスである迷惑情報フィルタ事業が安定的な収益基盤を確立し、通信キャリアや金融機関との連携を強化したことが奏功した。中期経営計画で掲げた重点施策である「トビラフォン Cloudの販売加速」や「トビラフォン Bizの販売加速」も着実に進捗し、事業全体の成長を牽引した。
指標 | 2025年10月期(累計) | 2024年10月期(累計) | 前年同期比 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,074百万円 | 1,771百万円 | 17.1% |
営業利益 | 759百万円 | 669百万円 | 13.5% |
経常利益 | 763百万円 | 666百万円 | 14.5% |
EBITDA | 確認されていない | 確認されていない | 確認されていない |
純利益 | 516百万円 | 465百万円 | 10.8% |
セキュリティ事業は、全社売上高の約69%を占める。モバイル向け、固定電話向け及びその他のサービスを展開しており、特にモバイル向けサービスでは通信キャリア向けが安定的に推移し、迷惑情報データベースの提供先が増大した。固定電話向けサービスにおいても、ケーブルプラス電話向けサービスの契約数が安定的に増加し、事業全体の収益基盤の強化に寄与した。その結果、当第3四半期累計期間におけるセキュリティ事業の売上高は1,438,463千円(前年同期比4.7%増)となり、セグメント利益は1,041,752千円(前年同期比2.6%増)となった。
ソリューション事業は、全社売上高の約31%を占める。オフィス電話の業務効率化を目的とした「トビラフォン Cloud」及び「トビラフォン Biz」の拡販を推進した。トビラフォン Cloudでは更なる提供拡大に向けて、株式会社クロップス及び株式会社エスケーアイと販売代理店契約を締結した。トビラフォン Bizについては、カスタマーハラスメント対策商材としての需要の高まりを背景に、販売代理店との関係性を強化することで販売が順調に伸長した。これらの施策により、ソリューション事業の売上は引き続き増加基調を維持した。その結果、当第3四半期累計期間におけるソリューション事業の売上高は636,199千円(前年同期比60.0%増)となり、セグメント利益は133,095千円(前年同期比95.4%増)となった。
ソリューション事業において、オフィス電話の業務効率化を目的とした「トビラフォン Cloud」の提供拡大に向けて、株式会社クロップス及び株式会社エスケーアイと販売代理店契約を締結した。これにより、販売チャネルの拡充と顧客基盤の拡大が期待される。
該当する四半期決算発表が4Qの決算発表(通期決算発表)ではないため、このセクションは削除する。
トビラシステムズ株式会社は、2025年10月期の通期業績予想を売上高2,650百万円、営業利益832百万円、経常利益831百万円、四半期純利益554百万円としている。これは、前期比で売上高10.1%増、営業利益0.0%増、経常利益0.2%増、四半期純利益△8.0%減となる見込みである。
指標 | 通期予想 | 前年実績 | 増減率 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,650百万円 | 2,406百万円 | 10.1% |
営業利益 | 832百万円 | 832百万円 | 0.0% |
経常利益 | 831百万円 | 830百万円 | 0.2% |
純利益 | 554百万円 | 601百万円 | △8.0% |
当第3四半期会計期間末の総資産は5,046,675千円となり、前事業年度末に比べ691,040千円増加した。これは主に、現金及び預金の増加、投資有価証券の増加によるものである。負債は2,560,867千円となり、前事業年度末に比べ646,562千円増加した。これは主に、契約負債の増加によるものである。純資産は2,485,808千円となり、前事業年度末に比べ44,478千円増加した。これは主に、四半期純利益の計上によるものである。キャッシュ・フロー計算書は作成されていない。
トビラシステムズ株式会社は、中期経営計画「中期経営計画2028」に基づき、2028年10月期に売上高60億円の達成を目指している。当第3四半期累計期間においては、計画に沿った堅調な業績推移を示しており、特に迷惑情報フィルタ事業の安定的な収益基盤と、ソリューション事業の急成長が今後の成長を牽引すると考えられる。全国的な特殊詐欺被害の増加という社会情勢は、同社の迷惑情報フィルタ事業にとって追い風となる可能性が高い。また、オフィス電話の業務効率化ニーズの高まりは、トビラフォン Cloud及びトビラフォン Bizの拡販に繋がり、ソリューション事業の更なる成長を後押しすると予想される。 投資家目線では、同社は社会課題解決に貢献する事業を展開しており、その収益性も着実に向上している。中期経営計画で掲げられた重点施策の着実な実行と、新たな事業機会の創出により、今後も持続的な成長が期待できる。特に、ソリューション事業の成長率は目覚ましく、今後の収益への貢献度が大きいと見込まれる。配当予想も維持されており、株主還元への意識も感じられる。これらの要因から、同社の企業価値は今後も向上していく可能性が高いと判断できる。
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